チンダミは大事

松田 しのぶ

2024年11月20日 17:48



仕事の合間に
前から気になっていた
ドキュメンタリー作品を観てきました
66分という短めの時間も
次の仕事が始まるまでの
僅かな隙間に
ちょうど良くて

更に
この映画を鑑賞すると
映画館のすぐ近くにある
スパイスカレーの名店
「パルミラ」で
無農薬のシ−クヮ−サ−を丸絞りした
オ−ガニック シ−クヮ−サ−酵素スカッシュを
サ−ビスして戴けるという
うれしい企画にも
つられてしまいました(笑)

ドキュメンタリー映画
「食べることは生きること〜アリス・ウォータースのおいしい革命〜」

この作品によって

farmers first !
生産者が一番大事。という
再認識と

食に限らず
様々な事柄の
本来あるべき所から
少しずつ
ズレてきた部分を
軌道修正することにも
繋がるような感じがしました

私の仕事の話しですが
三線を演奏する前に必ず
正しい音律に整える
調絃という作業があります

ウチナ~口では
調絃する事を
「チンダミ」をする
といいます

正しい音に整えても
演奏したり
楽器を持ち運びしたり
置きっぱなしにしていても
音は元の位置からズレてしまうから
毎回 調整は必要です

日常生活の中でも
関わってくるものや
気になる出来事は避けられなくて
本来の目的を忘れてしまったり
見失ってしまう事があります

人も動けば(生きてると)
ズレたりブレたり
くるったりする事もあるので

人間も時々は
チンダミが
必要だと感じています

私は那覇の
ある先輩と会って
話をすると

カチッと
元の位置に
はめ込んでもらえます(笑)

今回は
ドキュメンタリー作品
「食べることは生きること〜アリス・ウォータースのおいしい革命〜」に

チンダミしてもらい

また本来の意識に立ちかえる
事ができて
観てよかったなと思いました

帰りに
駐車場へ向かうに
久しぶりに
繁華街を通りました

かつては
すれ違う度に
肩がぶつかるほど
行き交う人に溢れていた
賑やかなアーケード街でした

今は昼間は殆どの店の
シャッターが閉まっていて
通りに
風が抜けて
かつてを知る人には
諸行無常の味わいを
見せています

下を向いて歩いていたら
一瞬
懐かしくて切ない
良い香りがして
記憶をかすめたので

辺りを見回したのですが
人影は追えず

少しずつ変わっていく
街の景色に
私が暮らしていた頃の
若い日々を
思い出して
甘さも苦さも
染み込んだ街だと
しみじみ思いました